長崎大学(薬学部)に進学
落ちた大学・学部
長崎大学(医学部)
宮崎大学(医学部)
偏差値
受験時:65
(受験1年前:55)
大学受験失敗の理由
志望大学の傾向の研究不足。
新卒で入社した企業・職業
株式会社サイエンス倶楽部(講師職)
大学受験時の詳細情報
現浪:浪人
文理:理系
得意科目:国語
苦手科目:化学
1日の自習時間:7時間
大学受験の体験談
ずいぶん昔のことになりますが…私は現役時代を含め4度目の受験で大学に入学することができました。
あえて「合格」と書かなかったのは、納得のいく「合格」ではなかったからです。
私の受験失敗の敗因は、ふたつあります。
ひとつ目は、自分の能力・希望校に合った勉強をおろそかにしてしまったこと、ふたつ目は、視野を広げて大学進学を考えることができなかったことです。
私は医学部を目指していました。
高校時代の成績は、目も当てられないような状態です。
私にとってはかなり頑張って合格したような高校でした。
入学時よりついていくことができず、何も理解ができないまま教科書だけが山積みになっている状態でした。
このときは、現役合格なんて考えておらず「経験」と捉えていました。
1年目の浪人時代では、スポンジのようにどんどん情報が頭に入ってくる感覚が楽しく、がむしゃらに勉強し、その成果も点数にあらわれてきました。
この時点で、地方の医学部であれば合格できるようなレベルに達することができていました。
センター試験では良い成績をおさめることができましたが、2次試験の英語で点数を落としていた記憶があります。
センター試験重視の大学だとあぐらをかいていたのかもしれません。
重点がおかれていた英作文の対策が不十分だったのです。
さらに医学部では面接が実施される大学が多いのですが、いわゆる「お勉強」しかしていなかった私には生きた知識が浅かったことも敗因と言えます。
そして2年目、3年目。ここまでくるととにかく数をこなすことに楽しみを見出し、分厚い全国大学の入学試験問題をひとつずつ潰していく日々でした。
様々な問題を「解く」ことはできていましたが、肝心の目指す大学の対策ができていなかったのです。
4年目の受験では、センター試験の結果が思わしくなく医学部受験を断念しました。
医学部しか目になかった私なので、第二希望を見つけるのはなかなか難しかったです。
これが私の最大の後悔でもあります。
成績と長い受験生活に見合った大学という愚かな考えで受験校を選択しました。
とても情けない話ですが、長い受験生活の間、私は「行きたい大学に合格するため」の勉強、「長い人生のひとつの通過点」を考えた勉強ではなく、「成績を上げるための勉強」ばかりをしていたことに気づきました。
受験先の傾向を研究することが受験においては一番大切です。
どんなに難しい問題が解けたとしても、それを希望校の出題傾向に当てはめることができるような勉強をしなくては意味がありません。
そして、特にこれから先の受験システムにおいては強く言えるのかもしれません。
合格することを目的とした勉強ではなく、学んだ知識を生きたものにできるような勉強をすることが必要なのだと思います。
受験生へのアドバイス
夢を叶えるためにひたすら合格を目指すのは意味のあることだと思います。
しかし、卒業した後の生き方を考えながら進学先を選ぶことはもっと大切です。
夢だけにとらわれるのではなく、なぜその夢が良いのか、もしそれがダメだった時、その夢に近づけるような道は他にはないのかを考えてみてください。
第二希望を真剣に考えることは決して負けたことにはなりません。