横浜国立大学(工学部)に進学
落ちた大学・学部
東京大学(理科Ⅰ類)
偏差値
受験時:74
(受験1年前:70)
大学受験失敗の理由
逃げ癖がついてしまったこと。
新卒で入社した企業・職業
SE
大学受験時の詳細情報
現浪:現役
文理:理系
得意科目:英語・化学
苦手科目:数学
1日の自習時間:10時間
大学受験の体験談
僕が東京大学を志すようになったのは、実は大きな理由があるわけではありません。
そこが、大学で最も秀でたところの一つであるから、という本当に漠然としたものでした。
中学、高校と在籍している学校ではトップクラスの学力を持っていたため、
「僕が行く大学はやはり東京大学なのだろう」
と安易に考えていたのです。
大学に行って何をするのか、何をしたいのか、そこまで細かく考えるという発想が、当時はなかったように思います。
こうした漠然とした動機しか持っていませんでしたが、勉強は少なくとも平均的にやっていました。
なるべく全教科に目を配り、出来ないところ、苦手なところから順に潰していったと記憶しています。
当時通っていた塾の力も借り、東京大学受験用の学力は少しずつ磨かれていきました。
しかし、僕は理系なのにどうしても数学の点数を伸ばすことが出来ずにいました。
教科書から発展させたような、所謂「型嵌まりの問題」については難なく解くことが出来るのですが、残念ながら東京大学の数学はそうした問題ではありません。
本当に基本的なところを全て理解しているか、そしてそれらの知識の「使い方」を心得ているか、そうしたところを徹底的に問う試験です。
生半可な知識とその利用法では、太刀打ちできません。
興味がありましたら、何年か分の赤本を眺めてみる事をお勧めします。
他の教科の苦手は克服の仕様があったのですが、こと数学においては何をどうしたら自分が伸びるのか、全く分かりませんでした。
僕が東京大学に落ちたのは、この数学の苦手さを最後まで改善出来なかったこと、原因はこの1点に尽きると言っても過言ではありません。
模試や過去問でわからなくなるたび、思考のフリーズが長く、そしてそこからの復帰に随分時間がかかってしまいました。
そこで勉強を中断し、息抜きをした回数も数多かったように思います。
本来なら、こうした苦手な問題にこそ、ちゃんと集中して取り組むべきでした。
しかし、苦手意識ばかりが先行してしまって、まっすぐに向かい合うことができなかったのです。
結果として、数学で足を大いに引っ張ることになってしまい、合格点の基準を満たせませんでした。
数学が人並みに取れていれば、十分に合格圏内だったという事実も、自分のふがいなさに追い打ちを掛けました。
もっと頑張れば憂かったかもしれないものを、落としてしまったわけです。
明確な目標と段階を踏んだ努力、そして苦手なものに立ち向かう強い気持ちをセットで併せ持っていなければ、受験の突破は難しいと感じました。
受験生へのアドバイス
受験生の皆さんは、まず勉強への姿勢を正すために、自分が目標としている大学で「したいこと」をなるべく明確に思い浮かべられるようになってください。
将来像がはっきりとしていれば、それはあなたの意思を大いに強めてくれます。
そして、その強い意志を以て苦手なところへ積極的に取り組む姿勢を忘れないでください。
苦手なところはあなたの「伸びしろ」です。
埋められたらとても大きなポイントになるところなのです。
伸びない期間は、その後に大きく伸びるための準備運動です。
落ち込むことなく、一歩ずつ進んでいってください。