法政大学(文学部)に進学
落ちた大学・学部
埼玉大学(教育学部)
偏差値
受験時:57
(受験1年前:57)
大学受験失敗の理由
失敗は身近にある
新卒で入社した企業・職業
株式会社トゥモローランド
大学受験時の詳細情報
現浪:現役
文理:文系
得意科目:英語
苦手科目:化学
1日の自習時間:6時間
大学受験の体験談
30代男性です。
今となっては笑い話なのですが、しかし考えてみると、もうそこから受験に対する甘い姿勢が現れていたのかもしれません。
大学受験の失敗と言ったら、出題範囲の予想を外した、とか電車遅延で遅刻してしまった、などなどが良く聞く内容ですが、私の失敗は違うんです。
私は、神経質で心配性な方なので、何事に関しても時間はかなり前倒しで、予め複数のルートを調べ、約束には絶対に遅れないようにする、という性格です。
大学受験も、もちろん念には念を入れて、受験会場の近くにホテルをとり、歩いて向える距離で万全の態勢をとりました。
受験勉強も、前日に過去問を解いてもほぼ全教科万点に近い結果で、全てが準備万端のように見えました。
しかし!失敗というのは自分の目の届かないところであるものです。
当日、私は、受験会場まで徒歩でかかるであろう時間よりも30分早くホテルを出ました。
念には念を入れる性格なので、30分でも足りないくらいかと、最初は思っていたのですが、前日から心に余裕があったもので、会場まであと半分というところで、時計を見るとかなり時間に余裕が。
ちょうどあった小さな本屋に入り、リラックスがてら10分だけ雑誌などの立ち読みをしました。
立ち読みはしても、心配症が手伝って没頭することなく、ちらちらと腕時計で時間を確認しながら雑誌を読んでいました。
時間が何分過ぎたか、という感覚はあまりなかったのですが、時計を見てもまだ時間には余裕がある。
まだ余裕がある。
まだ。
何かがおかしい、と気づいた時には、体中の血が一気に引く感じと脂汗がブワっと湧きでる感触がありました。
よくよく腕時計をみると、数分前に気にして時間をチェックした時からまったく時間が動いていない、イコール腕時計が止まっていたのです!
必死でまわりを見渡し、本屋の壁時計を見ると、受験が始まる数分前。
こんな時って、ワーワーなんて声も出ず、あたまが真っ白になるものですね。
とにかく、会場まで走りました。
受験会場には、もちろん数分遅れて着きました。
幸い、事前に心配症が手伝って近場にホテルをとるなどしていたため、大きな遅刻にはならなかったものの、こういう状況下で一番の問題は時間ではないんです。
メンタルなんです。
あんなに毎日勉強をし、前日も過去問をスラスラ解き、万全を期して臨んだのに、直前のその出来事は精神的にかなりのダメージでした。
もちろん汗だく。
試験官にどう思われているのか、というのも子供ながらに気になっていました。
案の定、その大学は第一志望だったのですが、失敗。
ただ、地方の大学だったので、第二志望の東京都内の大学へ進学し、都会でのキャンパスライフはそれはそれでよかったのですが。。。
ちなみに、その腕時計は、姉が初めての海外旅行でスペインへ行った時のお土産でした。
それを、お守り代わりとして持っていったのですが、今思うと、当時まだ若かった姉。
買ってくれたその腕時計はおそらくおもちゃくらいの値段しかしなかったのでしょう。
もちろん、姉を責めることはしませんでしたが。
失敗って、万全を期したつもりでも、予期せず目の届かないところで起こるものです。
受験生へのアドバイス
勉強をしっかりするのは当然、という前提でのアドバイスなのですが、とにかく受験日当日、予期せぬトラブルは起こりうるものです。
何も起こらなかったらラッキーです。
先輩の話や、ネットの失敗談などを色々聞くなどして、勉強以外の準備もしておきましょう。