慶應義塾大学(文学部)に進学
落ちた大学・学部
東京大学(文Ⅲ)
偏差値
受験時:70
(受験1年前:65)
大学受験失敗の理由
集中していなかった。
新卒で入社した企業・職業
株式会社POLA
大学受験時の詳細情報
現浪:現役
文理:文系
得意科目:国語
苦手科目:英語・数学
1日の勉強時間:3時間
大学受験の体験談
中学高校の一貫校に小学受験をして入学しました。
ですので、中学の時から、大学受験が当然で、むしろそれに向かって6年間勉強をする、という中高生活でした。
それにおんぶにだっこというわけではなかったのですが、自分で「自主的に」受験勉強をする、ということが基本的にはありませんでした。
勉強というとすることは、中間試験、期末試験の勉強と、あとは宿題だけでした。
おまけに、そもそも勉強の仕方を知らなかったということがあります。
中学受験はその受験のために塾に通っていましたので、熟の勉強について行けば自然に受験に合格する、という感じでしたし、中学高校も先に書いたような感じでしたので、自分でうける大学の(私の場合は東京大学)の受験の傾向を分析し、自分の足りないところを把握し、その弱みを克服するために計画を立てて取り組む、というようなことが全くなかったのです。
いわばそういう「戦略」を持たないで、受験に臨んだということが、受験失敗の最大要因だったと今にして思います。
加えて「受験気分」がほとんど皆無でしたので、いつまでも受験に集中して、後のことはすべて捨ててそれに取り組むということがありませんでした。
ひとつはバンドです。
友人とバンドを組んで、放課後も練習、家に帰ってきても机に向かわず、延々とギターを弾いている、という生活がほぼ高校3年の夏まで続きました。
さすがに夏からは、これはまずいと思って、ギターを封印しましたが、すでに遅し、という感じでした。
加えて、恋愛、です。
1つ年上の女子高の女の子と当時、生まれて初めて付き合い始め、それに完全に夢中になっていました。
相手も、受験経験者なら、それはダメだと諭してもくれたかもしれませんが、付属校から付属大学へ推薦で入っていたので、彼女も受験というものを知りませんでした。
それでほぼ毎日のようにデートをし、そして、その恋愛そのものが、いろいろと起伏に富んでいたものだったので、私はそれに振り回される一方で、とても勉強に集中できるような状態ではありませんでした。
それでいて、うまく模擬試験などではごまかすテクニックだけは持っていたので、それなりの点数をとり、偏差値もまあまあだったので、ちょっと無理をして東京大学を受験しました。
しかし、そういう「地力」がついていないのは神様もオミトオシのようで、見事に落第。
1年浪人も考えましたが、さすがに自分のことはその頃にはわかっていて、今から勉強しても1年では間に合わないと思い、滑り止めというのも変ですが、合格していた慶應義塾大学に進学しました。
今から思えば、何より受験をなめていたと思います。
私の周り、さらにその周囲の人間(つまり私と交渉のない人間)は、みんな受験に集中していました。
私の周りはバンドをやったり、同じように恋愛をしたりして、受験に集中していませんでした。
なので、自分の取り組み方の間違いにも気づかなかったわけですが、さらに自分の勉強の仕方を持っていなかったことが大きかったです。
自分で戦略を立てて効率的に受験勉強をすれば、あるいはギターをやっても、恋愛に振り回されても、自分の学力のレベルを効率的に上げて、合格まで持って行けたかもしれませんが、それがなかったので、とにかくどうしようもなかった、というところだと思います。
これは結局、大学でも身につくことは無く、自分で戦略的に勉強する、ということを身につけたのは、就職して7~8年たった30歳になってからのことでした。
受験生へのアドバイス
とにかく合格したかったら、受験以外のことはすべて捨てましょう。
それらは合格すればすべて取り返しのつくことですので、一時の辛抱です。
そして、自分の弱みをしっかりと客観的に把握をし、希望校の特徴を研究して、戦略的に勉強をするようにしてみてください。