産業医科大学(医学部)に進学
落ちた大学・学部
なし
偏差値
受験時:不明
(受験1年前:68)
大学受験失敗の理由
貧乏すぎて模試が受けられなかったから
新卒で入社した企業・職業
産業医科大学病院 第二内科 研修医
大学受験時の詳細情報
現浪:現役
文理:理系
得意科目:数学、物理、化学
苦手科目:英語、日本史
1日の自習時間:3時間
大学受験の体験談
大学受験自体には合格しましたが、貧乏すぎて模試が受けられず、3年生時の自分の偏差値が全くわからないままの受験でしたので、受験としては失敗でした。
偏差値や合格可能性がわかれば、もう1ランク上の学校を受験したと思いますし、おそらく合格できていたと思います。
また、貧乏すぎて入学試験代と交通費も1校分出すのがやっとで、滑り止めも高望みの大学も受験することができなかったのは、大学受験戦略としては最悪だと思います。
今は卒業した大学に誇りも愛情もあり、大学で学んだこと、恩師や友人との出会いなどを含め、最高の大学生活だったと言い切ることができますが、入学した当時は(せっかく入れていただいたのに)不満ばかりでした。
入学金というものの存在をすっかり忘れていたため、入試ギリギリどころか、入試後もアルバイトをすることになり、勉強時間の捻出と体調管理にはとても苦労しました。
働いてお金を作らなくてはたとえ合格しても入学できないし、働き過ぎると勉強時間がとれないので、バランスを取るのがとても難しかったです。
実際、センター試験の前日に大風邪を引き、熱は大したことはなかったものの、センター試験後にはまたアルバイトで休む暇がなかったこともあり、風邪自体は治っても咳が続きました。
また、当然、塾にも予備校にも行けないので、受験に対するノウハウが全くなく、どうやったら合格の近道になるのか、高校の友人を見ながら恐る恐る真似する以外にありませんでした。
幸い、高校の先生や友人に恵まれ、数学の問題の書き方の添削を高校の先生にお願いしたり、模試の問題や順位表を見せてもらったりすることはできましたが、1度も模試を受けずに大学受験するのは、他人にはお勧めできません。
アルバイトをして良かったと思うのは、それが知らず知らずのうちに面接対策になったことでしょうか。
面接のための練習は全くしたことがなかったのですが、意地悪な質問(今はどうかわかりませんが、昔はわざと怒らせるような質問も多く出ました)にもユーモアで返すことができ、大学入学後にその意地悪質問をなさった教授から「君のことはすごく覚えている。面接をしていて、すごく楽しかったし面白かった。」という言葉を頂戴して、嬉しく思いました。
勉強時間は多くても3時間しかとれませんでしたが、これは逆に良かったと今でも思っています。
時間が限られている中で、細切れの時間を使って勉強したため、5分はこのくらいの問題が、30分ならこのくらいの問題が解ける、2分が10回あれば英単語が100個覚えられるなど、時間内に自分のできることがかなり正確につかめるようになりました。
それから、塾にも予備校にも行けるお金が家にはないのに、大学に落ちたらどうしようと悩んでいましたが、大学入試の帰りに各種予備校が特待生(授業料無料)のチラシを配っているのを見て、安心しました。
条件がいくつかありましたが、それに当てはまれば、無料で予備校に行けるということを、その時に知りました。
アルバイトしながらの大学受験は楽ではありませんが、不可能ではありません。
ただ、貧乏すぎるのは良くないと今でも思います。
すごく貧乏なのに気付いたのが3年生になってからでしたので、せめて2年生までには気づいておけばよかったというのが、最大の反省点です。
受験生へのアドバイス
アルバイトしながらの大学受験は楽ではありませんが、不可能ではありませんし、デメリットばかりでもありません。
ただ、貧乏という自覚があるのでしたら、アルバイトは計画的に。
模試は受けた方がよいし、受験には受験料だけではなく、交通費もかかります。
合格すると入学金も必要です。滑り止めの学校も1ランクの学校も受験できるに越したことはありません。
できれば、高校3年の夏休みにがっちり稼ぎ、入学試験直前には、アルバイトせずに済むようになさるとよいかと思います。