兵庫県立大学(理学部)に進学
落ちた大学・学部
神戸大学(理学部)
偏差値
受験時:55
(受験1年前:45)
大学受験失敗の理由
勉強方法の間違いのため
新卒で入社した企業・職業
金融系
大学受験時の詳細情報
現浪:浪人
文理:理系
得意科目:英語
苦手科目:数学
1日の自習時間:10時間
大学受験の体験談
大学受験の失敗談をお話しします。ご参考になれば有難いです。
[現役時代]
まず私は、現役時代には文系での進学を目指していました。
もちろん、高校では文系科目を履修選択していました。
文系に進学する理由は単純で受験科目が簡単だったからです。
現役時代には文系科目での受験を考えていました。
私立専願です。
しかし、受験期の11月辺りから考えが大きく変わりました。
自分は文系学部に行って何がしたいんだろう?と。
文系科目の勉強は好きだけれど、その後4年間時間を費やしてしたい勉強はなんだろうと。
実は、自分は理系の仕事に漠然とした憧れが昔からありました。
けれど、高校受験の段階で既に理科と数学が苦手なので、自分には才能は無いから文系でいいや、という流れで大学受験までそのままの気持ちを引きずっていたのです。
具体的な将来の想像、特に自分が大学を卒業した後の姿を想像しようと真面目に思い始めたのが高3のそんな時期だったのです。
このままでは一生後悔し続ける事にはならないか?本当に自分の意思で進学を選択しているのか?などといったことを思い始めると、受験勉強に精を出していた日々から一変して、全く勉強をする気が起こらなくなりました。
モチベーションはもはや見る影もそこにはありませんでした。
そのまま時間だけは刻々と過ぎていきます。
担任との面談で正直にその気持ちを話しました。
すると、「気持ちはわかった。けど、取り敢えず今年の受験はしっかり受けよう。」と言われました。
結果としては、関西の産近甲龍の二つに合格していましたが、進学はしませんでした。
[浪人生活のはじまり]
現役の大学受験はやる気の無いまま、次のタームへ突入しました。
浪人生活です。
浪人なんて別に珍しく無いのが昨今ですが、私の場合はちょっと別です。
浪人生は現役時代の受験勉強の延長線上にあって、それぞれの科目の勉強のコツだったり、試験の点の取り方といった半分暗黙知のような知識を十分に持った人達が大多数です。
一通り模試と実際の試験を受験した経験は中々の強みです。
ですが、自分は曲がりなりにも受験生として生活してきた経験はあっても、受験科目があまりにも違いすぎたのです。
数学Ⅲや物理、化学は殆どゼロに近い知識でした。
受験の問題はおろか、教科書の基本的知識も知りませんでした。
とはいえ、理系に転向する人は珍しいといっても別に無理難題の課題とまでは言えません。
現役生も高3の4月には知識があやふやだったり、全然知らない場合も珍しくありません。
一年かけて勉強していけばいいのです。
ですが、自分はここで致命的な失敗を犯してしまったのです。それは予備校に通わずに宅浪しようと決めてしまったことです。
そこそこの進学校で受験の指導も少なからず一通りしてきてもらった身であったため、勉強には自信がありました。
自習もそれほど苦にしない性格なので別に家で勉強できるでしょ、と思って宅浪に決めました。
[夏まで]
夏までには難しい応用問題はやらないで、ひたすら基礎を固めようと心がけていました。
物理と数学と化学、その三つの二次試験対策です。
ですので一先ず数学は定番の青チャートを選択。
物理はエッセンス。
化学は教科書を覚えることチョイス。
それぞれを終わらせようと意気込んでいました。
[9月~10月]
この時期は各予備校でたくさんの模試が実施されますね。
もちろん受験のをしました。
この時に自分の実力に愕然としたことをひどく覚えています。
数学の点数は一桁代、物理・化学は偏差値50を切っていました。
志望校別の模試ではなく、統一型であるとはいえ実力はある程度の精度で測定できるのが模試です。
自分は勉強した時間は長かったにも関わらず、問題を解く能力が全然備わっていませんでした。
もちろん、公式は暗記できている状態を作り出せていました。
教科書と参考書(基本)は理解できていました。
しかし、問題を解くプロセスが体に行き渡っていなかったのです。
模試では問題を解きながら、これは相当難しいから点数が低くてもある程度の偏差値は出るだろうとたかを括っていました。
しかし、実際の結果は散々です。
一回ではなく複数回に渡ってそんな結果を突きつけられては、もはや言い訳のしようがありません。
自分の実力なのです。
なので、根本的に自分の勉強法が誤っていることを認めました。
理解するのではなく、問題を解くんだ、という考えで勉強を推し進めることを決めたのです。
[10~12月]
過去問を探してひたすら問題を解いていました。
大学のレベルにかかわらず、問題に当たって砕けるというプロセスをひたすらに回していました。
大学受験者なら皆知っているように、過去問の解答は良いものもあれば悪いものもあって、クオリティにはかなりの差があります。
加えて、私は宅浪だったため、分からないところを聞く相手がいません。
なので、自分の知っている知識に当てはまれば解答を理解できるものの、知識に漏れがあれば解答は役に立ちません。
なので、過去問を一人で解いて採点することは、かなりの苦痛を伴うものでした。
センター試験用の勉強もこの時期から始めていたと思います。
センター試験は一度受験していたこともあって、要領は心得ていました。
二次試験対策が忙しくてあまり手を回せなかったのですが、物理だけは一生懸命センター過去問にあたっていました。
[センター本番とその後]
センター試験の結果は8割。
まずまずの結果です。
関西圏では神戸大も射程に入る点数です。
この結果から、神戸大学の理学部を志望しました。
元々神戸大学を狙っていたのでセンター試験は成功です。
ようやく本腰を入れて二次試験対策へと歩を進めていく時期がセンター後です。
終わってから直ぐに試験対策を始めました。
過去問研究です。
物理・化学はもちろん、数学が含まれるので英語よりもそちらを優先して勉強しました。
ですが、この時に発覚したことが、神戸大学の数学が全然解けないのです。
他の科目はそこそこでしたが、数学がどう足掻いても解けませんでした。
やはり、数学には演習がつきものなのです。
自分にはその経験値が圧倒的に足りていませんでした。
模試では50そこそこの偏差値。
他の科目よりもふた周り以上実力が低かったのです。
秋の模試の点数は芳しくなかったのですが、勉強時間を増やしていたので自然と身につくだろうと思っていました。
このままズルズルと二次試験本番を迎えます。
[二次試験本番]
試験科目は英語からはじまり、次に数学です。
数学さえ乗りきれられればほぼ合格できると見込んでいました。
英語は時間制限が厳しいものの、なんとかクリア。
数学は全部で大問が5つあります。
2完1半なら合格でしょう。
自分はどうだったかと言うと、ゼロ完でした。
最悪でも一つくらいは完答したかったのですが、それすらも無理でした。
[結果]
不合格でした。
後期では兵庫の公立大学を受験して、そこに進学することになりました。
受験生へのアドバイス
まずは、受験勉強は問題を解くことが成長の要であることをちゃんと意識に置いてください。
どの科目でもそうですが、理解と実践はかなり勝手が異なります。
実践力は問題が解けなかった→解けるように覚えるという単純なプロセスで身につきます。
英語でも英単語帳を覚えるのと、英単語を文脈の中でちゃんとした意味を見出すことは違うのです。
自分は数学がダメでした。
数学は問題を解くだけではなく、問題の背景まで理解できれば定着すると思います。
ですが、まずは問題を解く事。そして新たに見る問題が今まで自分が見たものの中でどれに似ているのか、直ぐに判断できること。
これらができれば、勉強は難しくありません。